王姫と葉山学園生徒会!
王姫寮は男女の寮から歩いて2分程度のところ。まあ、寮っていっても学園の敷地内にあるから近いんだよね。
学生の2人暮らしには大きすぎる建物にもすっかり慣れてしまった。
「美姫、俺何すればいい?」
「風呂掃除」
「よっしゃ任せろ」
腕まくりしてやる気十分の煉。普段は凄く面倒臭がりなのでこういう時は存分に使っておくべきだよね。
私は煉がお風呂を沸かしてくれている間に冷蔵庫の中身チェックをする。
一昨日買い出ししてるから何かしら作れるかな。…あ、野菜炒めと餃子、スープでいいかな。
手早く野菜を洗い、まな板、包丁、フライパン、なべを用意して作り始める。
自分で言うのもあれだけど、家庭料理はもうお手のもの。
新米主婦よりは美味しいものが作れる気がする。
「美姫、風呂掃除終わった」
「じゃあ取り込んだ洗濯物畳んで」
…会話も高校の同級生や幼なじみがするような会話じゃない気がする。