王姫と葉山学園生徒会!

いただきます、と2人で向かい合ってテーブルについてご飯を食べる。

煉との食事は幼なじみだから王姫寮に入る前からよくあったので慣れすぎて、逆に煉がいないと不思議に思うんだろうな、なんて考えていると煉がお茶碗を空けたのが分かった。

私は煉に何か声をかけるでもなく、煉のお茶碗をとってご飯をよそう。

煉もありがとうと言うが別に当たり前の事のようにお茶碗を受け取る。

煉が私のコーヒーのお砂糖とミルクの好みを知ってるように、私も煉の食べる量を知ってる。

他の事に関しても1番に煉を理解し私を理解するのはお互い。

私が生まれてからの16年間でこれが自然な事になっている。

…“幼なじみ”で一緒に暮らしているという特別なポジションに甘えているという事はもうずっと前から理解している。


「煉、明日は1時間目体育だから早めに出るから早めに起こすね」

「ん、頼む」


それでも、隣にいてお互いを理解し合えるのが当たり前だと私は思う。


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