王姫と葉山学園生徒会!
「ふむ、お嬢様方とは思えない声の出し方だね」
「まあ、一般人よりアイドルとかにミーハーにならないし免疫ないからじゃね?」
周りに愛想と自分たちとの壁をしっかりと示しながら食べていると、梓からの電話が鳴った。
「はーい、こちら美姫ちゃんですが何かご用でしょーか」
『美姫、2人して中央のカフェテリアにいるでしょ』
「いるよー。なんで?」
『学園中が2人の話題で持ちきりよ。やっぱり付き合ってるんじゃないかって』
「まだ食べ始めて数分なのになんでそっちにそんな連絡入ってんの?」
『憧れの王姫は新入生にとっては気になるんでしょ。暫くは監視されて過ごすとでも思っておきなさい』
「えー」
『生徒会室来れば?皆いるわよ』
ちなみに芽衣のお菓子つき、と言われれば行くしかない。ジェスチャーで煉に移動を伝えて、生徒会室に向かう。
食べ掛けのサンドウィッチはバスケットにいれてプレートだけ返却する。
梓からの電話を切って、煉に電話内容と生徒会室に行くことを伝えると煉は苦笑いした。