王姫と葉山学園生徒会!


それから1ヶ月くらい、私たちはあちこちで注目の的となった。

敷地内のショッピングモール(そもそも敷地内にそんなモノがあるのはおかしいけれど)で買い物していれば、握手して下さい!という人が現れる。

寮の点呼をすれば、あちこちから黄色い声があがる。

煉といる所を見られればそこがどこだろうとワラワラ人が集まる。

下駄箱には毎日毎日大量のラブレターなんて漫画の世界だけの話だと信じてたのに。

まるで芸能人…いや、珍獣の気分?


「みーき!大分疲れたんだけど」


自宅(自寮?)で煉がもううんざり、とでもいうように私の隣で寝そべっている。


「うん、ちょっと流石にないわ」

「どうにかなんねーかな」

「でも最初よりはマシじゃない?」


ロイヤルミルクティーを飲みながら視線は雑誌に向けながら私は隣にいる煉に応える。

< 32 / 181 >

この作品をシェア

pagetop