王姫と葉山学園生徒会!


「…煉、本気?」


驚くを通り越して呆れの声が出る。


「本気に決まってんだろ!」


不都合あるか?と聞かれて大きくため息をつく。


「あのね、梓たちは本当に婚約してるから近付かないでって言えるけど、私たちや芽衣たちは幼なじみ以外の何でもないんだよ?」


それに今日は水曜日。

今週末にダンスパーティーをやるとしてもかなりのハードスケジュールだ。


「俺たちの仲は今まで散々アピールしてきたし大した問題じゃないだろ」

「でもこっちから付き合ってますみたいな事を言うのは無かったじゃん」

「今更、だろ」

「そうだけど!」


何となく抵抗感があるのは乙女心だと分かって欲しい。

確かに同棲してて16年以上も近くにいて、普段は周りにお互いを想うようなアピールをしているから、今更周りに付き合ってますと言っても何も変わらない。

煉が隣にいるのは当たり前だし。


< 34 / 181 >

この作品をシェア

pagetop