王姫と葉山学園生徒会!
「じゃ、決まりだな」
煉は私の座るソファから身体を離し、今後の予定と計画を梓に尋ねる。
「今週の日曜日にやるのはかなりハードよ」
「でも今週やらなきゃその後はイベントだらけで出来ないだろ」
梓が手帳を取り出すと、梓の隣にいた大地が梓を見ずにペンを差し出した。
梓もまた大地を見ずにさもペンが渡されるのを知っていたかの様に手を出す。
こんな時までナチュラルに意思の疎通をはからなくてもなあ、とこっそり苦笑い。
私も持っていた手帳を開くと煉からペンが渡された。
私は無意識に手を伸ばしてこれじゃ人の事を言えないじゃない、と今度は顔に出して苦笑いした。
生徒会スケジュールを組むのは主に梓と私の役割となったのはもう最初の頃から。