王姫と葉山学園生徒会!
3*本日晴天なり!
煉の突拍子のない発案の翌日、学園にはざわめきが広がっていた。
先生方には朝一で連絡を入れた所、日曜日は授業は無いし元々生徒に丸投げしている行事関連の事なのですんなりと許可が出た。
≪ドレスはどうしますの?≫
≪お相手、お決まりになられました?≫
あちこちで囁かれる話の内容はどれも似たり寄ったり。
私たち6人は朝からいろんな人からのダンスの申し出を断り続けている。
「美姫さん、お相手は…」
「ごめんなさい、煉会長にお誘い頂いてますの」
「藍川さん、良ければ僕と…」
「申し訳ありませんが当日は会長のパートナーとして出席しますの」
お決まりの断り文句に若干アレンジを加えていくつかのレパートリーを作る。
もちろんとびきりの笑顔と少しの申し訳なさそうな顔を浮かべて。