王姫と葉山学園生徒会!


「それにお前、シンプルなのが凄く綺麗に見える」

「…なんでそんなにべた褒めなの。らしくないよ、煉」

「素直な感想。強いて言えば明日の夕飯ハンバーグにしてくれたらなあ、と」

「おろしハンバーグ?」

「そうだな…っと、取れた!」


ファスナーが引かれる音がして、鏡で煉と目が合う。


「ありがと」

「おー。じゃ俺は出てるから」

「うん」


カーテンが引かれて、煉が座るのが気配で判る。

今度こそ髪を絡ませないようにファスナーを下ろして着替えを済ませる。

決めた衣装を端に避けて掛けて、2人で衣装部屋を後にした。

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