王姫と葉山学園生徒会!
「そして私も、大切な人がいます。もちろん、今隣で微笑んでいてくれる藍川美姫さん」
煉が言うと同時に歓声が上がる。
そのなかに嫉妬の声があるのに気づくが仕方ない事だと気にしない。
「私たち生徒会一同にもプライベートがあり、大切な人との関わりがございますので、どうかそれをご了承ください」
煉が頭を下げると共に私も下げる。
「歓迎会の時に私たちがそのような関係では支障が出る、と言いましたが訂正致します。支障は出しません」
凛とした声にざわめきが消える。
「私たちは何1つ変わりません。お互いが、役員が、生徒の皆さまが大切なのが変わらないからです」
はっきりと“王”として話す煉に合わせて私も“姫”の顔を作る。
偽物のきれいごとを並べてるのは百も承知だし。