王姫と葉山学園生徒会!
煉が一旦話を区切ると待機していたスタッフたちが飲み物を配り始める。
もちろん、ノンアルコール。
乾杯コールをするとそれに合わせてざわつきが戻り、音楽が鳴り出す。
ちらほらと踊り始める人たちが出てくると大地と悠馬がひざを折りながら梓と芽衣を誘い、躍りに行った。
煉はこちらをちらりと見て、私がまだ飲んでいるのを確認する。
「まだ、いいだろ」
「うん。これ飲んでからがいい」
周りが私たちが踊り出すのを待っているのは視線で分かる。
けど、そんな急ぐことでもないからね。
私と煉は少しずつ飲んで、食べていると、教師陣が代わる代わる話しかけてくるのでそれに笑顔で受け答える。
…が、それが何人も続くと流石に疲れる。
愛想笑いもタダじゃないんだから。
それを煉も思ったのだろう。
煉は私に向き直った。