王姫と葉山学園生徒会!
その後、2~3曲踊ってお開きとなった。
いくら学園イベントとはいえ、寮の門限である10時を過ぎる訳にはいかないしね。
片付けは業者が入るから私たちは明日確認するだけ。
寮で点呼を終えれば、煉が女子寮に迎えに来るのを待ってから私たちも帰る。
「お疲れ」
「うん、お疲れ様」
煉にコーヒーの入ったマグカップを渡して、煉の隣に腰を下ろす。
自分のマグカップに口をつけて、一息つけば疲れがドッと襲ってくる。
「…眠い」
「寝るなら部屋行けよ」
「コーヒー飲んだらね」
煉に寄りかかって少しずつコーヒーを飲むと、少しずつ視界がぼやけて、目が開かなくなる。
あ、ヤバいと思ったのはコーヒーを飲み干してから。
コーヒーって眠りを妨げるんじゃなかったっけ、と思いながら意識がブラックアウトした。
隣で勘弁しろよ、と呟かれた気がしたけど分からない。