王姫と葉山学園生徒会!






それは、ずっと昔の仲直り。





「ごめん、…ごめんね。美姫に泣かれるのは嫌だよ」


俯いて涙を溢す私の頭に乗せられた、今よりも小さな手。


「煉は他の女のコがいいんでしょ、そっち行けば」


今と変わらない素直じゃない私。


「美姫よりいい女はいない!」


今と変わらない台詞。


「美姫だってこの間クラスの奴からラブレター貰ってたから悔しかったんだよ」

「…うん」

「仲直り…してくれる?」

「煉、ずっと一緒にいてくれる?」

「俺はずっと美姫と一緒にいる」

「じゃあ仲直りしないとだね」


ごめんなさい、と頭を下げて、お互いに笑った。



今では夢に見るくらい過去のお話。



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