王姫と葉山学園生徒会!
「どこ行く?」
「久しぶりに庶民生活したい…」
いつもはお金持ちに囲まれた生活だもん。
たまには普通に戻りたい。
「あ、あとお母さんの所にも顔出す?煉ママにも会いたいし」
「じゃ、先に連絡しとくか」
夕方行くね、とメールするのすぐに待ってると返信がきて嬉しくなる。
いくら高校生とはいえ、親に会えないのは中々寂しいもん。
「母さん、美姫ん家にいるって」
「あはは、相変わらずだ」
昔からお母さんと煉ママはよく一緒にいて、どっちかの家で一緒に夕飯、なんて日常茶飯事だったし。
「あ、そういえばこの辺に紅茶専門店あるんだよね!」
「お前ほんと紅茶好きな」
「コーヒーもね!」
「あと柑橘類な」
「そうそう」
煉の了承無しに紅茶専門店へと足を向ける。
腕を絡ませるのは当たり前。
どっちかがフラフラいなくならないように。