王姫と葉山学園生徒会!


「ならお前はいつものにしろ。マロンレアチーズは味見したいだけだろ?」

「煉頼んでくれんの?」

「俺も食べてみたいしな。その代わりお前のも食わせろよ」

「やった!煉、大好き!」


大好き、にちょっとだけ煉が思ってるだろう意味と違う意味を込める。

…あ~、ダメじゃん。蓋出来てないよ、自分。


「はいはい。じゃ、決定な」


クレープ屋の目の前で話してたから店員さんに話は筒抜けで、マロンレアチーズとイチゴチョコ生クリームでいいかな?と言われて私と煉は苦笑いで頷く。


「優しい彼氏さんだね」

「…どうも」


お金を払いながら出来たクレープを受け取る。

彼氏、という言葉に複雑になりながらも否定はしないのがもう当たり前。


否定して説明して、ってやってると面倒だからね。



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