王姫と葉山学園生徒会!
「なに?」
「ううん、なんでもない」
なんでもない、って様子じゃないんだけど!凝視しないでよ。
「そう?…そういえば、2人は今日仕事は?」
「亜紀ちゃんが滅多にない休みだったから合わせて休んだの」
答えたのは煉ママで、亜紀ちゃんとは私のお母さん。
「美姫と煉くん、夕飯食べていくでしょ?」
「うん、食べる。煉も良いよね?」
無言で頷く煉を確認して、夕飯のメニューを訊くと、春巻きとかに玉とサラダと返される。
「あ、お母さん。あとで春巻きのレシピ教えて!ウチのって他とかなり違うよね?」
お母さんが作る春巻きは餡掛けを使わない春巻きで、餡掛けが好きじゃない私はこの春巻きが凄く好き。
「煉もたまに食べたくなると思うし」
「美味しいからなあ」
煉も好きなのはとっくに把握済み。