王姫と葉山学園生徒会!


「っはあー…」


ちゃぷん、と足の先から水音を立てて広いバスタブに張られたお湯に身体を預けと途端に香る、さっぱりした大好きなにおい。


「柚子だあ~」


入浴剤かと思ったけど、お湯のいろとにおいからオイルだと判る。

…煉、いれてくれたんだ。

黒いバレッタで髪をまとめて肩まで浸かると1日の疲労が流れ落ちる気がするから不思議。

持ち込んだ小説を濡らさない用に読んでいると、ノック音と共に煉から声が掛かった。


「美姫、シャンプー詰め替えてないだろ」

「…してない」


切れかけてたの忘れてた。

私は小説を左手に持ちながら、シャンプーケースを手にして風呂場のドアを少し開けた。


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