【短】放課後、人魚が泳ぐ
次の日…


授業中の静かな教室に泣き声が響いた。

その泣き声の主は…

「ど、どうした魚住!?」


魚住だった。


「あ…すみません…

なんか涙腺壊れちゃって…。」


「本当に大丈夫なのか…?」

教師が心配そうに声をかける。


「大丈夫です!!」

そう言って笑う魚住を見て、少し安心したのか教師は授業を再開した。



でも教室はざわついたまま。俺自身も、気になって授業に身が入らなかった。
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