今日も地球の上では☆3
純一郎が幼い時、父親に邪険にされていた話を知っていた。

そして、純一郎から風花さんの家族の話も聞いていた。

辛い経験をしてきた2人だからこそ、きっと素敵な家庭を作っていけるだろう。



「おめでとう、純一郎、風花さん」

俺の言葉に、風花さんがまた手を左右に振った。



「だから、違いますよ? まだ」

「まぁ、とりあえず、今の『おめでとう』は結婚についての『おめでとう』って事でどうかな?」



俺が笑いながらそう言うと、風花さんはハッとして頷き言った。



「ありがとうございます」



純一郎を見ると、やっと視線が合った。

また風花さんが照れると思い、声には出さずに口パクで『おめでとう』と言うと、純一郎には俺の意図が分かったみたいで、笑顔で頷いた。


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