ぶす☆カノ
……もう嫌だ。
「あいこ……、たくさん来たよ」
「……さあちゃん、おっぱらって」
「私には無理でんなあ」
席が近い私たちは、たくさん話す。昼休みは一緒にお弁当を食べる。
時々は、他の友達も誘って大勢で食べるけど、まあ、だいたいはさあちゃんと私の2人が多い。
……まあ、こんな説明はどうでもいいんだ。
「はあ……」
「頑張れ。しょうがないな。あの内山くんだし」
「いい男には見えない」
「それはあんた限定」
はあ、大きくため息をついた後、ちらりと廊下を見る。
何人ものチャラチャラした、私とは全然違うタイプの女の子が、私にギラギラした視線を向け、私はどんどん小さくなる……
私は鞄から携帯を取り出し、簡単に文字を入力し、送信した。