ぶす☆カノ
「なに?釣り合わなきゃ、付き合うのはダメなの?
ブスはイケメンと付き合うのはダメなの?」
私は指を喋るたび、ピッピッと相手に近づけた。
その度、相手は後ろに下がっていく。
「いや……、ってか生意気じゃね?」
周りに連れた子分たちに、合意を求める。
私はそんな子分たちに、キッと鋭い視線を送った。
「あんたら、バカ?一対一で戦えないやつは弱いやつ。
助けを求めるのは、弱いやつがすること」
「はあ?」
「なに?1人じゃ、不安だから仲間を呼んだんでしょ?違う?」
そこまで言うと、何も言い返せなくなったらしい。
私はそこにいる女の子たちを、見回した。