ぶす☆カノ


……私、怒られる?

昼休みなだけあって、ワイワイしているように思うが、廊下に集まる人はあまりいない訳で。



2人だけの空間がそこにあって、気まずくもある。

女の子たちは、私と内山さんを交互に見比べる。



「あ、ゆきちゃん、ごめんな?

こいつ、俺の彼女だからさ。あんま苛めないでくんねーか?」



そう言って、私の頭にポン、と手を乗せた。

な、なんか無性に照れるんですけど……



……ん?

内山さんが、私を……



「え、えーっ!!」

「ったく、お前うるさい。俺、変なこと言ったか?」

「え、いや…でも…」



私との関係、あんまり人に言うなって…、黙ってろって言ったのは内山さん。



だから、あの時はわざわざ電車での場所、離れたのにさ。

来る時もだよ?

たくさん人いたから、別々のほうがいいと思ったんだよ?



なんで……

なんで私はこんなに気を使わなきゃならないの?



私といるの、嫌なら朝も一緒じゃなくたっていいじゃない。

何もしなくたって、周りには女の子がいっぱいいるんだから。



今度は、急になんなのよ……、付き合ってるって言ってみたり、優しい言葉をかけてくれたり。



……わけわかんないっ。


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