ぶす☆カノ
…そして、現在。
ドッキリと聞いた私は、少しムカついた。
「まあ、告白したなら付き合うのが普通でしょう」
「はあ?ドッキリだし」
「でもさ、告白して、それが実はドッキリってみんな知ったらどう思う?」
「知らね」
あからさまにイライラを見せる彼に、一言。
「私、女友達は多いのよ?だからドッキリで告白するような男がいいように思われると思う?」
形のいい、元々まんまるの、大きい目を見開き口を薄く開けている。
挙動不審なのが、丸見えだ。
「い、いやいや。お前が黙ってりゃ、済むだろ」
「さっき友達に、見送られて来たんだ」
私が後ろを向くと、数人が見える。ガッツポーズなんかしてるのも見える。
「だから、私が飽きるまでだから」
「自慢できねー、彼女」
「私はブスですから」
「俺は、イケメンなのに」
「…否定はしないが、中身最悪だよね」
ちっ、格好いい顔を歪め、嫌そうな表情を見せた。
私は涼しい顔をした。