年下の幼なじみ〜甘々な恋を年下の彼に〜
「葵、運動不足なんじゃね?」
「失礼なっ!翔が急に引っ張るからでしょっ」
息切れしているあたしに比べて、翔は平気な様子。
「でも、これで追い掛けてこないだろ、あいつ」
あいつって、美里ちゃん?
あ、そっか
だから、翔は走って逃げ出したんだ。
神社の裏のところまで、来ていて人通りが全然ない。
これなら、美里ちゃんに見つからないかも。
「翔、そのためにここまで走ってきたの?」
「あぁ、だってオレは葵と2人で初詣したかったから」
翔もあたしと同じことを思ってくれていたんだ。
翔の気持ちがあたしと同じだと思うと嬉しい。