Liar




「そうか。中富先生に、キミたちが『親友』だと聞いたんでね。何か知ってるかと思ったんだ。

……でも、そうかぁ。今は個人主義の時代だからね。親友にも秘密の一つや二つくらい―――」




「もういいだろ。次、選択なんで」




言葉を遮るように歩きだす。




しかし、裏腹に如月の言葉は深く胸に突き刺さっていた。




『親友』……。




俺と穹は親友なのか……?




何もわからない。




俺はアイツの何なんだ。




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