Liar








~~~♪



どこかで着信音が響いている。




というか、ここはどこだろう。




重い頭を必死に働かせてみるが、なかなか答えは出てこない。




仕方がないので体を起こすと、見慣れない景色が目に飛び込んできた。




「どこですか……ここは」




消えない頭痛を押し込めて部屋を見渡す。




すると、記憶の片鱗に鳴りを潜めていたある答えが顔をのぞかせた。




ここは……―――
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