Liar





以前から不思議で仕方なかった。




長い間監禁生活を送っていた私を、どうして保護してくれたのか。




どうして顔も知らない私を助けてくれたのか。




藍が酒乱だってことがわかっても、




雨水が実は単純だってことがわかっても、




そのことだけがどうしてもわからなかった。




< 134 / 176 >

この作品をシェア

pagetop