Liar





驚いて振り向くと、そこでは




「やっぱりお前はカスだよ、雨水」




飄々とした藍が銃口を雨水に向けていた。




「う、うわぁぁああぁぁぁぁあぁあああ」




獣の咆哮のような叫び声が耳をつんざく。




撃ち抜かれた右腕を見ようとした途端、目を塞がれた。




「……しばらく目ぇ瞑ってて」




「あ、あぁああぁぁあぁぁあぁぁああ」




悲鳴にもならないような声が漏れだす。




なんでこんなに苦しいのかわからない。





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