Liar





「やっぱり私は誰かに愛されたかった……死にたくなかった」




世界に絶望したように振る舞っても、やはり渇望するものは変えられなかった。




アイが欲しかったんだ。




母親のような歪んだ愛じゃなくて、もっと純粋で綺麗な……




「藍が、欲しいんです……」




そこまで言ってやっとわかった。




私はずっと、『藍』が欲しかったんだ……




< 157 / 176 >

この作品をシェア

pagetop