Liar





「な、なんで……藍、生きてるんですか……」




「なにその驚愕の表情。俺が死んだ方がよか「藍ッ!!」




思わずその憎たらしい男に抱きつく。




大嫌いだ、こんなやつ。




心配ばっかり掛けて。




「大好きです」




「奇遇だね、俺も」




「でも大嫌いです」




「どっちだよ」




藍の苦笑がどこか温かく聞こえた。





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