Liar
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『どうでもいい』。
それが藍の口癖。
二日酔いと納豆のせいで史上最悪の不機嫌となった藍は、私からの質問に対してことごとくこの口癖を繰り返した。
「今日も仕事でしょう」
「……どうでもいいよ、そんなの」
「失った信用はなかなか取り戻せないんですよ」
「はぁ……それこそどうでもいい」
「夕飯は好きなモノにしますから」
「どうでも……よくない」
しかし食事に関しては異様なまでの執着を見せる。