only…~少しの距離~
慌てて探す私。
一緒に探してくれる友達…
「先生~ファイルありません」
「探しなさい」
探す…見つからない…
「村井ファイルないん?」
そう私に言ってきたのは…須賀。
ホントに焦っていた私は
もう泣きそうだった。
「ない…」
いつも強気な私が弱弱しく言う…
「どうせお前の事やから
どっかに置いたんじゃないん?
覚えてないんか?」
私の事全部知ってるみたいに
言い放ったお前…
夏休みの前に初めて喋って…
そして夏休みが終わった今。
あんたは私の全部を知ってるの?
でも
必死に考えてくれた…お前。
嬉しかったよ