心の薔薇.
「ひぃっ!」
おっさんは、俺の声にびっくりしたらしく、しりもちをついた。
「あ…すいません。。あのさ、こんな事するつもりなかったわけ??」

俺は少し警戒しつつも、近づいて行った。
「え…あぁはい。なぜだか、銀行を出た後気を失いまして…。。そして気づいたら、こんな事に…。。きっと、大変な事をしてしまったんでしょうね…俺は。。」

悲しそうに答える男。
なんつーか、まじっぽい。
なんか、狙われたのに同情までしちまう。
「もう…妻にあわせる顔がない。もう、何もかも捨てて、死んでしまおう…。」
< 13 / 154 >

この作品をシェア

pagetop