心の薔薇.
「あ…ちょっと待って…。」
俺は、窓の鍵をあけてからまたドアの前まで松葉杖を使って戻った。
「………??」
母さんは不思議な顔をしてたけど、説明すると長くなると思って何も言わなかった。
地下の駐車場に行って、母さんの車にのった。
「さ、帰りましょ…!」
母さんが車のエンジンをかけた時急に小便をしたくなった。
「あ…トイレ行って来てもい…?」
……我慢できなくなって、つい言葉にしちった。
「本当に秀雄は…ふふっ…いいわよ。ここで待ってるから…。」
母さんは微笑みながらそう言った。
俺は、病院の地下のトイレに向かった。