心の薔薇.
「自己紹介もすんだところで、侵入方法を説明しるな。」
カーアは俺の顔を真剣に見て、話し始めた。
機械なのに、顔が機械とは思えなかった。
「まず、ゴーザスを倒すためには柵のむこうにいかなくてはならない。けれど、ゴーザスの元へ前からいったら君…秀雄は呪いをかけられるだけだ。だから、ゴーザスに見つからない道を通っていくしかないんだ。そして、後ろからゴーザスを倒す。」
「倒すって…俺が…?」
「あぁ、この剣を使ってな。」
俺は、剣を渡された。
さやに、紐がついていたから体に二重巻にしてきつく結んだ。
「見つからない道って…遠回りになんのか…?」
「まぁ…遠回りではあるな。けど、入り口から入ったらすぐ先にゴーザスがいるからな。ゴーザスはいつもそこら中にある小型カメラでみんなの様子をみはっているんだ。だから、カメラの視覚をさけなければならない。……ゴーザスを倒すためにも……遠回りをしなければいけないんだ。」