心の薔薇.
部屋には、俺と黒いやつの二人になった。
こいつは、俺にすべてを話してくれたやつだった。
「なぁ、お前は名前なんて言うんだ…??」
俺は立ってボーっとしている黒いやつにたずねた。
「あ…僕は……タンと言います。」
「へぇ…やっぱ、みんな名前はあんだな。」
「はい。僕たちは生まれた時に名前をさずかるんです。」
「なるほどな。なぁ…そーいや、一つ気になってた事、聞いてもいいか…?」
「あ…はい…!」
俺はタンの顔を見た。
「あのさ、夢で知らせてたってお前は言ったけど、もし俺が気づいたらどうやってここに来れば良かったんだ…??」