心の薔薇.
しばらく歩いた所に、大きい扉があった。柵と同じ高さの30メートル位の扉だ。
リリアはポケットから、鍵を取り出し、鍵をさした。
「心の準備は大丈夫…??」
「あぁ…!」
俺とカーアの声はかぶった。
心は一つ。
扉をあけた。
中は少し明るかった。
いや、明るいと言うより暗闇の道に電灯が沢山ついていた。
「ここの先からカメラが沢山ある。今からこの先の砂漠サソリ道と言う所を通る。」
「砂漠サソリ道…??」
「あぁ…一面砂漠でその砂漠には、歩く所がない位にサソリがうじゃうじゃいる。けど、好都合なことにその砂漠にはカメラがついていないんだ。」
カーアがあたりを気にしながら言った。
「なるほどな…。けど、歩くとこがないって…どうすんだ…??」
「…サソリを踏んでいく。…サソリは猛毒を持っているから気をつけていかないと。」