心の薔薇.

“あぁー……”
“うわぁぁぁ”

そこら中からうめき声が聞こえてきた。
体がサソリだらけで、歩いてるやつとか、サソリの毒で体が痺れてる人とかが沢山いた。
それを見てるとなんだか、哀れに見えて仕方なかった。

「私たちは靴でここを歩いているけど…ここにいる私たち以外の人は、みんな裸足なの…。ここにいる人たちはどけでもゴーザスに見られているとおもちてるから苦痛を堪えていないといけない。」

リリアは切なそうな声で俺に説明した。

「まじかよ…。」

裸足で歩くなんて、考えただけでもゾワゾワするし。

「砂漠は5000メートル続いているの。」
「5000……!?」
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