心の薔薇．

「ちょっと走ったほうがいいかもな。」

カーアがいきなり急にそう言った。
「あ…?なんでだ…?」
「そろそろ…くるかもしれねぇ。」
カーアはそう言って目を細めた。

「くる…?何のことだ…??」
「…砂漠の竜巻だ…。」
「竜巻…!?」
俺は驚いて、復唱しちまった。
「あぁ…しかも、サソリだらけの竜巻だ。」
「…んな、風もねぇのに竜巻なんてでくるわけねぇだろ……。」

「機械で竜巻をつくってるらしいという、情報を聞いたことがある。」
「まじ…。。じゃあ、走るか…?」
「あぁ…だが、お前は人間だから走るとなるとかなりの距離で大量を使うと思うが…。。大丈夫か…?」