心の薔薇.
「あぁ…俺、こう見えて走るのは得意だから。10キロだって、走れるし。」

まぁ、陸上部だし…。
って言おうとしたけで、陸上部っつうものがわかんねぇと思ったから言うのをやめた。

「へぇ…すごいな。じゃあ、走ろう…!」

俺たちは、走りだした。
走ってる時に、こんなに足元の感触が悪かったのは初めてだ。
サソリ…お前たちは何も悪くねぇのに、踏み潰してわりぃな…。
そう思いながら俺は一心に走った。

「ちょっと待って。。あれを見て。」

リリアは急に止まってそう言った。
俺は、足元から視線をずらし前をみた。
な……嘘だろ…。。
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