心の薔薇．

先には、巨大な竜巻が押し寄せてきていた。
「やべぇな。どうする…!?」
俺はカーアの方を見た。

「竜巻は正面から来てる。だから、急いで脇にずれるしかねぇな…。」
「…そうだなっ…!」

俺達は急いで横に向かって走った。
けど、竜巻もすげぇ速さで向かってきていた。

「このままじゃ、巻き込まれるわっ!!」
リリアが叫んだ。
「おいっ…!ここに入る前にした約束を忘れたのかっ!?喋る暇があるなら走れよっ…!!」

俺は思わず怒鳴っちまった。
竜巻は、俺達の脇を通っていった。
俺は呼吸がすげぇやばかったけど、リリアとカーアは何ともなかったみてぇだ。
ただ、速さにも限界があるみてぇだった。