虹色サイダー
“早くしろ”、と言うような目線が
怖すぎたから私は、シャーペンを取り出し悠斗の方を見た。
「じゃあ、この問題から。」
「はい・・・・。」
そして、悠斗は私に公式やらいろいろと教えてくれた。
・・・で、悠斗は頭がすごく良かった。
「まっ、出来てるな。」
「ありがとうございました。」
私は、今までにないぐらいの集中力で、
歌恋が聞いたらビックリすると思うほどすごかった。
・・・悠斗って、
意外と面倒見が良いのかもしれない。
いや、良いんだ。
・・・・さすが、妹のいる兄だ。
そう関心してると、
「おい、行くぞ。」
それだけを言い、
元の場所に戻りに行く悠斗。
私は、その後ろを歩き出した。