虹色サイダー
「ほら、早くしろよ。遅刻すんぞ。」
・・・無表情で
私の方を見て言った。
「うっ・・うん・・・。ありがとう・・・」
これで良いんだよね?
歌恋は
「悠斗君優しい~~!!」
あはは・・・何て笑いながら、背中をばしばし叩く。
・・・・確かに優しい・・・のかな・・・。
「莉音ー♪」
音符マークが飛んでる歌恋が
スキップしながらやって来た。
何か、怖い・・・。
「悠斗君、優しいね!」
・・・・歌恋が私に近づいて
小さい声で言ってくる。
「・・・・そーだね。」
でも、たまにだから・・・。
「好き、になっちゃった?」
何て、聞いてくるから
私、また紙を落としちゃったよ。