素直になること
∬秘密
*理子Side*
【件名】えっと…
【本文】メールありがとう
返信遅れてしまって、ごめんなさい。
まだメールを送ることが慣れていないあたしはぎこちない手つきで送信ボタンを押した。
何だか疲れてしまった。
メールを一通送るだけで、たった25文字を書くだけで、15分もかかってしまった。
もう寝てしまおうか…。
少しだけ横になろうとしたちょうどその時、携帯が震えた。
あたしにとってその携帯のバイブ音は恐怖だった。
しかし、それはいつもなら。
何故か、自分でもなぜだか分からないけどウキウキしたような、まるでその動きを待ちわびていた自分がいたのだ。
とっさにその携帯を手に取る。
受信一通
その四文字が書いてあった。
メールを開く時、あたしの心が踊った気がした。ほんの少しだけ。
【件名】Re.えっと
【本文】返信ありがとう!!!嬉しい!!!!
初めにあたしが反応したのはびっくりマークの数。
多かった。
その分、嬉しかった。
なんだろう…なんなのだろう、この気持ち。あたしは、すぐさまお礼がしたくて返信をすることにした。
なんて打って良いのか迷った。
メール一通でこんな迷うことなどなかったのに。
どうしたら気に入られるか、どうしたら女の子っぽくなれるのだろうか。
あたしはすごく悩んでいた。
こんなことを考える自分がいるなんて知らなかった。
その後のメールは夜まで続いた。あたしと羅斗の間で話がとぎれることなど一度も無かった。
好きな歌、好きな芸能人、好きなマンガ、好きな色までどうでも良いことなどを話した。
あたしと羅斗の間にはほとんど知らないことなどは無い。
そう、ほとんど―。
【本文】メールありがとう
返信遅れてしまって、ごめんなさい。
まだメールを送ることが慣れていないあたしはぎこちない手つきで送信ボタンを押した。
何だか疲れてしまった。
メールを一通送るだけで、たった25文字を書くだけで、15分もかかってしまった。
もう寝てしまおうか…。
少しだけ横になろうとしたちょうどその時、携帯が震えた。
あたしにとってその携帯のバイブ音は恐怖だった。
しかし、それはいつもなら。
何故か、自分でもなぜだか分からないけどウキウキしたような、まるでその動きを待ちわびていた自分がいたのだ。
とっさにその携帯を手に取る。
受信一通
その四文字が書いてあった。
メールを開く時、あたしの心が踊った気がした。ほんの少しだけ。
【件名】Re.えっと
【本文】返信ありがとう!!!嬉しい!!!!
初めにあたしが反応したのはびっくりマークの数。
多かった。
その分、嬉しかった。
なんだろう…なんなのだろう、この気持ち。あたしは、すぐさまお礼がしたくて返信をすることにした。
なんて打って良いのか迷った。
メール一通でこんな迷うことなどなかったのに。
どうしたら気に入られるか、どうしたら女の子っぽくなれるのだろうか。
あたしはすごく悩んでいた。
こんなことを考える自分がいるなんて知らなかった。
その後のメールは夜まで続いた。あたしと羅斗の間で話がとぎれることなど一度も無かった。
好きな歌、好きな芸能人、好きなマンガ、好きな色までどうでも良いことなどを話した。
あたしと羅斗の間にはほとんど知らないことなどは無い。
そう、ほとんど―。