やったね!!不良学園



俺が走り去った後にそんな会話がされていたとは
露知らず。


「てってれー♪
ついたッ!!」


やっぱ俺ってやればできるやん♪


コンコン

「藍沢諒でーす。」


ガチャッ


「真葵ッ!!」


うん。わかってたよ。
わかってたけど、


「竜兄、一々抱き着くな。
重い。」


「真葵が悪いんだぞーッ!!
真葵が、全然来ないから…。
俺、超心配したんだぞ!?

あと3分して来なかったら、敦貴を殺すとこだったぞ!!」


あら、面白い。


「宇宙人の死体、見てみたーい♪」


「おい、それはもはや俺ですらないだろ。
ほんとの宇宙人だろ。」


「チッ。
あ、舌打ちで思い出した。

竜兄ー、俺今日同じ奴に二回も舌打ちされたでー。」


「なんだとぅッ!?
誰だ!?俺の可愛い真葵に舌打ちした奴はッ!?」


いや、竜兄のちゃうし。


「竜麻、諦めろ。
黒瀬だ。」


「そういやアイツ、今日もここに一回来たよな!?」

「あぁ、俺が送った。」


「よし。殺そう。」


「あかんでー。竜兄理事長やろ?
そんなんで生徒を脅すで恐れられるんやで?」


「え?俺って恐れられてんの?
初耳ー。」


あぁ、めんどいこと言ったっぽいな…。


「さっすが俺じゃん♪」

「もうえぇわ。
なんで俺が"理事長"に呼ばれたのか、教えてくれへん?」


「…真葵が冷たい。」


「竜麻。もういい。
さっさと用件だけ終わらせとけ。」


「ぬー…。

呼んだのは、寮の鍵を渡すためだよ…。」


< 22 / 33 >

この作品をシェア

pagetop