やったね!!不良学園
俺が走り去った後にそんな会話がされていたとは
露知らず。
「てってれー♪
ついたッ!!」
やっぱ俺ってやればできるやん♪
コンコン
「藍沢諒でーす。」
ガチャッ
「真葵ッ!!」
うん。わかってたよ。
わかってたけど、
「竜兄、一々抱き着くな。
重い。」
「真葵が悪いんだぞーッ!!
真葵が、全然来ないから…。
俺、超心配したんだぞ!?
あと3分して来なかったら、敦貴を殺すとこだったぞ!!」
あら、面白い。
「宇宙人の死体、見てみたーい♪」
「おい、それはもはや俺ですらないだろ。
ほんとの宇宙人だろ。」
「チッ。
あ、舌打ちで思い出した。
竜兄ー、俺今日同じ奴に二回も舌打ちされたでー。」
「なんだとぅッ!?
誰だ!?俺の可愛い真葵に舌打ちした奴はッ!?」
いや、竜兄のちゃうし。
「竜麻、諦めろ。
黒瀬だ。」
「そういやアイツ、今日もここに一回来たよな!?」
「あぁ、俺が送った。」
「よし。殺そう。」
「あかんでー。竜兄理事長やろ?
そんなんで生徒を脅すで恐れられるんやで?」
「え?俺って恐れられてんの?
初耳ー。」
あぁ、めんどいこと言ったっぽいな…。
「さっすが俺じゃん♪」
「もうえぇわ。
なんで俺が"理事長"に呼ばれたのか、教えてくれへん?」
「…真葵が冷たい。」
「竜麻。もういい。
さっさと用件だけ終わらせとけ。」
「ぬー…。
呼んだのは、寮の鍵を渡すためだよ…。」