やったね!!不良学園
「そこの学校の理事長と諒史が幼なじみなのよ。
そんで諒史んとこの娘なら、この学校をなんとかできるんじゃねぇか、って話しになったのよ。」
「…そこの理事長はヘタレか?」
「いや、昔は俺とよく喧嘩しながらこのへん走りまわってたし。」
「…だったらてめぇでやれよ。」
なんであたしがわざわざ転校してまで改革なんて大袈裟で面倒なこと起こさなきゃならないんや。
「だから、さっきも言ったやろ。
教師より同じ生徒の方がええって。」
「ズバリ言いましょう。
めんどい。却下。」
「無理。もう転校手続き終わらせた。」
「…チッ。」
「ざまぁ。」
うぜぇ!!
親父の言い方、なんかうぜぇ!!
「ってことで。
はい、これ制服。」
そう言ってお袋が渡してきたのは、
"咲良塚"って書かれてた制服やった。
「…どこや。」
「ほんまにお前は平和に暮らしてたんやな!?」
「自分に関係ないことは覚えんでええ、ってゆうたんはあんたやろ!?」
「…そうやったか?」
わぁい。放任主義者ばんざぁい。
「死ね。」
「親にそんな口聞いてええんか?」
「…すんませんね。」