やったね!!不良学園
電話を切ってふと前を見る。
「…なんや、黒瀬。お前まだおったんか?」
「どこ行くんだよ?」
「秘密の場所やー。」
俺らの秘密の場所は誰にも教えられへんからな。
「…あ゙?そんなん許すわけねぇだろ。」
「はぁ!?なんでいちいちお前に全部言わなあかんねん!!」
「俺が寮長だからっつっただろうが。」
「プライバシーの侵害やぞ!!」
「…訳わかんねぇし。」
あぁー、イライラする!!
「とにかく!!ちょっとそこ退きぃーや!!」
黒瀬は今、玄関の扉の前に突っ立ってて、その後ろで昴が爆笑している。
…笑ってないで助けて欲しいんだが?
「…退かねぇよ?」
「退け。」
「じゃあ今から俺が出す問題に答えられたらな。」
「…は?」
なんでいきなりそうなるんや?
「ふっ。怖いのか?」
「あ゙ぁ?そんな訳ないやろが!!望む所じゃ、あほんだらぁ!!」
生憎俺は頭がいいんじゃボケッ!!
「よし。80÷4は?」
「…え?」
今80÷4ゆうたか?
「しょうがないな…。もう一度だけ言うぞ。
80÷4は?」
うん、やっぱ言ってる。
高校生にその問題出すて、随分ナメられとんな。
…いや、もしかして引っかけ問題かなんかか?
「…まだか?」
はっ!!これ以上遅れたらあかんな!!
「え、えっと…20?」
「ふっ。やっぱお前はバカだな。なぁ昴?」
「いや、合ってるよ。」
「「…え?」」
俺と黒瀬の声が重なった。
つか、黒瀬が言うのおかしいやろ?
お前が問題出したんだからお前が答え知ってて当たり前やろ?
なんで昴に聞いて、昴に違う言われてんねん。