余命2年の少女の恋
余命2年の少女の恋
好き――…
それは、生きてなくちゃ、
感じられないよね?


嫌い――…
それは、生きてなくちゃ、
感じられないよね?

好き 嫌い どちらも。
人と接しなきゃ、
…感じられないよね?


そして、私も。
折ノ 薫 は、生まれ、
存在して。

嫌い、そして苦しみを味わった。
好き、幸せは、まだ味わってない。


死ぬまでに感じられ、ますか――?


あ、自己紹介が遅れました。
私の名前は折ノ 薫((オリノ カオリ 、
明日から中学生です!!

・・・でも、入学式には、
出られません。

病気、ですから。

原因不明で...
一生、入院してなきゃ駄目・・・だって。

でも、薫は知ってるんです。



私、薫は。
余命2年の、助からない命を
抱えてるって事――・・・・。

私は、医者と両親が嫌い。
だって私にいつも気を使って、
余命のこと、隠してる。

私は、自分自身が嫌い。
こんな、どうせ長くは生きられない
命を抱えて。
人に迷惑をかけてる自分が。

私は、いつも苦しい。
自分の力では笑えない。
いつも苦しいから。

嘘 で笑うのは、
簡単。
本気では笑えない。
それは、とてもとても悲しく、苦しい事。


この『病院』って名前の地獄から、
抜け出して見たいよ・・・。
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