余命2年の少女の恋
そのまま、ずっと話していた。
私と、男の子2人だけで。
楽しかった、
そんなとき。
「なぁなぁ、何で薫は病院にずっと居るんだ?
俺、そんなのヤだなぁ」
「えッ・・・と...」
「ん?言ってみ?」
「・・・・・・私
原因不明の病気、でっ、
・・・・実は、
もう、長くは生きられない、んです...
身体も、思う様には動かなくて・・・
全然ってことは無いんです。
歩けるけど、走れない。
って感じで...
ナイショ、ですよ?」
「・・・・・・・・・・そっか
じゃ、俺と旅しよーぜ。
今日だけの、小さな旅を、さ。」
「え? ・・・でも、私、
病院から出られない――――」
「知ってる」
グイ と、龍は薫の手を引いた。
そして、病室の脇にある大きな窓を開けた。
『ガラッ』
その先はベランダ、
ベランダには、腹まで位の、
壁があって、
その壁を私は越えられない――・・・
私を逃がさないための、オリなんだ。
此処は2階、越えたとしてもきっと、
降りられない。
私は――弱いから――・・・
「此処の窓からベランダに出たら、
出られるぞ♪」
「でも・・・
・・・・・・・・・!!
え・・・そういえばッッ!!」
こんな大きな声を出すのは、
いつぶりだろうか・・・?
私は、でもそれほど驚いたって事だ。
それは――・・・
2階なのに、如何して龍が入ってこられたのか、
気にしていなかった。
そういえば、龍が入ってきたのは、
窓から、だった――・・・
私と、男の子2人だけで。
楽しかった、
そんなとき。
「なぁなぁ、何で薫は病院にずっと居るんだ?
俺、そんなのヤだなぁ」
「えッ・・・と...」
「ん?言ってみ?」
「・・・・・・私
原因不明の病気、でっ、
・・・・実は、
もう、長くは生きられない、んです...
身体も、思う様には動かなくて・・・
全然ってことは無いんです。
歩けるけど、走れない。
って感じで...
ナイショ、ですよ?」
「・・・・・・・・・・そっか
じゃ、俺と旅しよーぜ。
今日だけの、小さな旅を、さ。」
「え? ・・・でも、私、
病院から出られない――――」
「知ってる」
グイ と、龍は薫の手を引いた。
そして、病室の脇にある大きな窓を開けた。
『ガラッ』
その先はベランダ、
ベランダには、腹まで位の、
壁があって、
その壁を私は越えられない――・・・
私を逃がさないための、オリなんだ。
此処は2階、越えたとしてもきっと、
降りられない。
私は――弱いから――・・・
「此処の窓からベランダに出たら、
出られるぞ♪」
「でも・・・
・・・・・・・・・!!
え・・・そういえばッッ!!」
こんな大きな声を出すのは、
いつぶりだろうか・・・?
私は、でもそれほど驚いたって事だ。
それは――・・・
2階なのに、如何して龍が入ってこられたのか、
気にしていなかった。
そういえば、龍が入ってきたのは、
窓から、だった――・・・