いつまでも君を見ている
「そうだよね」

確かになにやんだろうなー?

そのまま、クラスで並び、長い校長の話を聞いている。

……他の人たち。

私は全然聞いていない。

あ、そういえば、下駄箱のこと、どうなったかなー。

たぶん、向こうが間違えただけだからな。

1人で納得していると、周りの女子から悲鳴………というか、叫び声が聞こえてきた。

耳いったー。

周りは、

「なに、あのかっこいい集団!!」

とか、

「やばい、かっこよすぎ」

などと、[かっこいい]と言っている。

耳を押さえながらステージに顔をあげると、見覚えのある顔が2つ。

職員室にいた、下駄箱間違えた人たちだ。

あの人たち、転校生かな?

その中、私の下駄箱に間違えて靴を入れた人が、マイクを持って一歩前に出た。

「えーと……静かにしてもらえますか?」

ニッコリ笑う。

職員室のときは大人しめかと思ったけど、勘違いだったみたいだ。

周りがさっきより大きい声で叫ぶ。
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