いつまでも君を見ている
「何がって……泣いてたじゃん」

「あぁ、あれ?大丈夫だよ!早く体育館行こ!待たせて、ごめんね」

私は何事も無かったように振る舞って、体育館へ行く道のりを先に歩く。

後ろから、ゆっくりだが、伊勢谷が着いてきた。

無言で歩いていると、いつの間にか、伊勢谷は私の隣にならんでいる。

歩くの、早いな……。
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